2006/05/16 火曜
美夏クリニックで発毛治療を受けることにした。
写真の通り、髪の毛がかなり薄い。
薄毛は遺伝であるという説がある。父方の父祖もそうだったし、叔父の中にも何人かいる。ぼくの産まれる前に亡くなった母方の祖父も同じだったと聞く。
正直のところ、あきらめていたのだが、美夏先生曰く「最近の医療って結構進んでいるのよ」。
詳しい話を筑田ドクターからうかがう。
施療の柱は三つあり、これをすべて投入すればかなりの効果が期待できるのではないかという。
三つの治療法とは、
1.塗布薬による増毛。
2.経口薬によるホルモンバランスの調整。
3.メソセラピーによる栄養の直接注入。
だそうである。
1.塗布薬による増毛。
はいわゆる毛生え薬を塗るものである。使用する薬品の成分は一部の市販品に含まれているものと同じ。ただし、医療用として使うものははるかに濃度が高く、副作用が考えられる。副作用が何かというと、血圧の降下が認められる場合がある。
これは初めて知ったのだが、もともとが降圧剤として製造されたのが、育毛効果が認められたので、育毛剤として普及してしまったのだそうだ。
なお、ぼくの場合、高血圧傾向があるので、減圧は別に問題ではない。仮に低血圧が問題となったとしても、血圧に対する療法は育毛よりはるかに発達しているため、対処は難しくないだろう。
2.経口薬によるホルモンバランスの調整。
いわゆる体毛の生え方について男性ホルモンが大きな役割を果たしているのが知られており、これを人工的に調整して頭髪を増やそうというもの。
使用するのはプロペシアという錠剤。一日一錠、食前食後関係なく、好きなときに飲めばいい。
製薬会社の資料を見せてもらったが、一年のスパンで六〇%の有意が認められているという。製薬会社の資料なので鵜呑みにはしないが、かなりの有意さである。
補則として付け加えるが、男性ホルモンのバランスを変化させるため、女性には効果がなく、また、妊娠中の女性が摂取した場合は悪影響が考えられる。どうもこちらはかなり深刻らしくマニュアルにも「錠剤を割らないこと」が強調されている。筑田医師によると「飛散した薬剤を妊婦が吸い込んだりした場合の悪影響を心配しているのではないか?」とのこと。こちらも指示に従えばよろしい。
3.メソセラピーによる栄養の直接注入。
脱毛の原因に毛根の栄養不足がある。そこで栄養剤を塗布する方法があるが、人間の細胞には外部物質の侵入を防ぐバリア機能があり、いくら栄養剤を塗ってやっても毛根に到達しない。到達しないと意味がないので効果が出づらい。
そこでメソセラピーでは直接、栄養剤(各種アミノ酸、ビタミン)を直接注入する。副作用は特に認められないが、後述するようにいささか面倒である。
また、メソセラピーという療法そのものは比較的新しい療法であるが、美容外科をはじめ様々な応用の利くやり方であるらしい。
増毛の場合、一週間に一回、八回を1クールとして様子を見るという。
インフォームドコンセントの後、まずは2.と3.を平行して行うことになった。1.も有意ではあるのだが、メソセラピーと併用すると薬品が入りすぎて副作用が強く出過ぎる恐れがあるとのことからだった。
この写真は、本年5月16日
いかがでしょ?
知り合いの方で、ずっと何とかならないかなあ、何かお力になれないかなあと思っていた方に、お願いして治療してもらうことにしました。
その経過をメールで送ってくださったので、アップ致しました。
筑田先生にうるさく写真を入れろと言われ、それも出来る様になったので少々うれしい。ただ、サイズの調節やら、配置が上手く出来ないので、ブログの上の方が空白になってしまいました。やれやれです。
この写真を拝見して驚いたのですが、左耳の上の方は結構白かった髪が黒くなってきていますね。ふーん、面白い写真だなあと思いました。私(美夏Dr.)ももう少し髪について、勉強しなくては。
それにしても脱毛治療は、無駄毛を抜く治療と、毛のない部分を生えさせる治療と、反対方向への治療がありますねえ。時々不思議な気がする美夏DR.でした。
posted at 2006/08/31 11:14 | kojitomika |
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